アブストラクト(25巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 重症大血管転位症II型に対する姑息的Mustard手術の2治験例
Subtitle : 症例
Authors : 土屋幸治, 今井康晴, 本多正知, 龍野勝彦, 谷本欣徳, 福地晋治, 橋本明政, 金公一, 富野哲夫, 夏秋正文, 弓削一, 村上保夫*, 上村茂*, 高尾篤良*
Authors(kana) :
Organization : 東京女子医科大学日本心臓血圧研究所外科, *東京女子医科大学日本心臓血圧研究所小児科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 25
Number : 12
Page : 1655-1660
Year/Month : 1977 / 12
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 肺血管病変が高度進展した完全大血管転位症(II型)2例に対し姑息的Mustard手術を施行した. 1例ではPDAの結紮も同時に施行した. 術後, チアノーゼ, 呼吸困難は消失し, 運動能力も増大した. カテーテル検査の結果では, 動脈血酸素飽和度が各々, 34.0%から58.0%に, 50.5%から94.0%に上昇した. 姑息的Mustard手術の長期予後はEisenmenger症候群の予後に規制されるわけであるが, 動脈血酸素分圧の上昇による運動量の増加, 出血傾向の改善, thromboembolismの減少などの姑息的効果が期待できるので, 肺血管病変が高度進展した完全大血管転位症II型, 両大血管右室起始症などには有効な外科治療である. 完全大血管転位症(d-TGA)に対する外科治療は最近非常に成績が向上し, とくにVSDを伴わないI型では2%に近い死亡率1)になっている施設もある. それに反し, VSDを伴ったII型のd-TGAは早期から重症な無酸素血症になることは少ないが, 次第に肺高血圧症(PH), うっ血性心不全, 肺血管の閉塞性病変(PVO)等が進行し1)2)3), 外科的根治術が不可能になる症例が多い.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : (1)d-TGA(II型), (2)PH, (3)PVO, (4)姑息的Mustard手術
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