| Title ： |
心房中隔欠損症に合併した僧帽弁逸脱による僧帽弁閉鎖不全症の弁置換例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
調亟治, 釘宮敏定, 草場英介, 葉玉哲生, 賀来清彦, 福島建一, 黒岩正行, 高木正剛, 橋本茂広, 牟田博夫, 内田雄三, 土井豊*, 前田宏文**, 森陽*** |
| Authors（kana） ： |
|
| Organization ： |
長崎大学第1外科, *長崎大学第3内科, **長崎大学放射線科, ***諌早健保病院内科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
26 |
| Number ： |
2 |
| Page ： |
206-211 |
| Year/Month ： |
1978 / 2 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
心房中隔欠損症に僧帽弁閉鎖不全を合併した症例で, 左室シネアンギオで僧帽弁の逸脱を証明した. 予後良好と考えられる心房中隔欠損症と僧帽弁逸脱症候群の合併例のなかに, MIが進行性に悪化し, 弁組織に粘液変性が認められ, 僧帽弁置換を要するもののあることを報告した. 他に, 弁置換の報告を求めることができなかった. また頻発した多出性心室性期外収縮は弁置換後, 著しく減少した. 僧帽弁逸脱の血行動態がこの不整脈発生機転と密接な関連のあることを伺わせた. 「はじめに」心房中隔欠損症(ASDと略)に伴う僧帽弁逸脱(異常膨隆)は, 一般に後尖のみに見られ, 比較的良性の経過1)2)をとるものが多いと考えられている. すなわち僧帽弁閉鎖不全症(MIと略)を伴っても, その程度も軽く, 弁輪形成術の成績1)3)も良好であったとする報告がある. 著者らは, ASDにMIを合併する症例で, その経過中に心陰影の拡大, MIの進行, 心房細動, 多事性心室性期外収縮の頻発がみられ, 本学第3内科に入院, 心エコー図, 左室シネアンギオで僧帽弁の逸脱, MIが認められ, 僧帽弁置換, ASD閉鎖を施行した症例を経験した. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
僧帽逸脱症候群, 弁機構の粘液変性, 多源性心室性期外収縮, 弁置換, 心房中隔欠損症と僧帽弁逸脱症候の合併例 |
