アブストラクト(26巻6号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | Valsalva洞動脈瘤破裂-本邦手術例集計結果について- |
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Subtitle : | 総説 |
Authors : | 井上正 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 慶応義塾大学外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 26 |
Number : | 6 |
Page : | 651-655 |
Year/Month : | 1978 / 6 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 1977年6月までの本邦におけるValsalva洞動脈瘤破裂手術例436例を集計し, 解剖的発生頻度, 心室中隔欠損の形態を検討したので報告する. 動脈瘤はその90%以上が右冠動脈洞から発生し, その約90%が右室内へ破裂していた. 右室内破裂群の約70%に心室中隔欠損を伴い, 23%に大動脈弁閉鎖不全を伴っていた. 無冠動脈洞からの発生は約7%であり, その約80%が右房内へ破裂していた. 心室中隔欠損の形態を別に195例について調査し得たが, 欠損孔上縁と大動脈弁輪の間に筋性部を有したもの46例, 直接連続して接していたもの149例で, 後者のうち41例に弁の下垂, 脱転による大動脈弁閉鎖不全を認めている. 昨年の第30回日本胸部外科学会総会において, シンポジウム「Valsalva洞異常と外科」がとりあげられ, 活溌な論議が展開された. Valsalva洞異常には先天性, 後天性の異常が見られるが, DeBakeyら1)によればその主な病変は以下のごとくである. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | Aneurysm of sinus of Valsalva, Ruptured aneurysm, Ventricular septal defect, Aortic regurgitation |