| Title ： |
Delayed cardiac tamponadeの1例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
大橋博和, 宮本巍, 堀口泰範, 清水幸宏, 小澤正澄, 鈴木文也, 末広茂文, 岡本英三 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
兵庫医科大学第1外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
26 |
| Number ： |
6 |
| Page ： |
756-762 |
| Year/Month ： |
1978 / 6 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
症例は43歳女性で, 大動脈弁および僧帽弁置換術を施行し術後第3病日より抗凝血薬療法を開始していたが, 第5病日に中心静脈圧の著しい上昇, 胸部X線での心陰影拡大を伴う低心拍出量症候群におちいった. Delayed cardiac tamponadeと診断して再開胸術を施行し, 心のう内に暗赤色血性液500mlの貯溜を認めこれを排除して良好なる結果を得た. 本症は術後数日以上を経て発症をみる重篤なる術後合併症の1つであるが, 本邦では極めてその認識は低いものと思われ, 本例が本邦報告第1例と思われる. 「緒言」開心術後合併症としての心タンポナーデは術後36時間以内に発症するのが通常である. しかし一方においては術後数日以上を経て発症をみることもあり, これはdelayed cardiac tamponadeと呼称されている. 本症は手術から発症までの経過時間からも奇異な印象を与え, かつ定型的な症状・所見を欠くことも多く診断はしばしば非常に困難である. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
Delayed cardiac tamponade, 開心術後合併症, 抗凝血薬療法 |
