Title : |
Fallot四徴症心内修復術におけるpatch infundibuloplasty -その適切な長さと基準式- |
Subtitle : |
特掲 |
Authors : |
黒沢博身*,**, 和田寿郎** |
Authors(kana) : |
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Organization : |
*東京女子医科大学第1外科学教室, **日本心臓血圧研究所外科部門 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
26 |
Number : |
7 |
Page : |
785-808 |
Year/Month : |
1978 / 7 |
Article : |
原著 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
TOFのpatch infundibuloplastyにおける適切な長さを求めるため形態学的, 実験的, 臨床的検討を行った. TOFは発生学的にはlack of conotruncal inversionとconotruncal septumの前方偏位による心奇形と考えられ, その結果形態学的に大動脈の右方転位dextropositionと遠位円錐中隔DCSの前方偏位(T-junction形成)による円錐部狭窄とtruncal ridgeの前方偏位による肺動脈弁輪の狭小化が起こり低形成円錐部となり, 遠位円錐中隔と近位円錐中隔PCSまたは洞中隔の間でmalalignmentがおきVSDができる. そして血行動態的には右室が左室とともにsystemic ventricleの役割を分担するため右室には圧負荷のみかかり求心性肥大を来たすが右室→左室短絡による容量負荷の減少と低形成円錐部のため右室拡張終期容量RVEDVは小さい傾向にある. さらに心内修復術時右室側に偏位した遠位円錐中隔の近位端でmalalignment型VSDの閉鎖を行うためRVEDVは益々小さくなる. その結果術前圧負荷のみかかっていた右室に術後急激に容量負荷が加わるため右室拡張終期圧RVEDPが上昇し右室不全が起きる. これを乗り切るためには強力な収縮力を持つ右室洞部への侵襲を可及的に少なくしこれを温存しなければならない. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
Fallot四徴症, 心内修復術, patch infundibuloplasty, conotruncal anomaly, 遠位円錐中隔 |