アブストラクト(26巻12号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 開心術前後の薬剤負荷に対する反応からみた左室収縮機能の評価-殊に心エコー図による検討 |
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Subtitle : | 原著 |
Authors : | 山崎芳彦, 寺島雅範, 松沢秀郎, 吉野武, 佐藤良智, 飯塚亮, 江口昭治 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 新潟大学第2外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 26 |
Number : | 12 |
Page : | 1493-1500 |
Year/Month : | 1978 / 12 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 心臓手術後に発生する低心拍出症候群や低心機能症例を術前に推定可能ならば, 手術適応を決定するうえでの参考となり, また, 術後管理上きわめて意義深い. 著者らはこの目的で, とくに心筋の収縮機能面からエピネフィリン負荷を手術前後に施行し, 心エコー図およびサーミスター付きSwan-Ganzカテーテルを用いて検討し, 以下の結論をえた. 1. 左室後壁最大振幅(PWE)および平均左室後壁収縮速度(mPWV)は手術前後とも熱稀釈法による心拍出量の増減をよく反映した. 2. 術前にPWE, mPWVが低値で, かつエピネフィリンに対する反応が少ない症例は, 術後の回復が遅延し, 低心拍出症候群や死亡例はこの群に含まれた. 3. 僧帽弁狭窄症に対するエピネフィリン負荷において, 肺動脈毛細管圧の変化は弁機能を, PWE, mPWVは心筋の収縮機能を反映するものと考えられた. 4. 心エコー図は術後の経過を観察するうえでも有用であった. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 左室収縮機能, 薬剤負荷, 左室後壁最大振幅, 平均左室後壁収縮速度, サーミスター付きSwan-Ganzカテーテル |