| Title ： |
僧帽弁置換術後に発生した左房右房短絡の1治験例-弁置換術後の医原性心内短絡の発生に関する考察- |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
稗方富蔵, 岡田忠彦, 川田忠典, 長田博昭, 野口輝彦 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
聖マリアンナ医科大学第3外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
27 |
| Number ： |
1 |
| Page ： |
123-128 |
| Year/Month ： |
1979 / 1 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
経心房中隔的に僧帽弁置換術を行った後に, 心房中隔切開創の縫合不全から医原性の心房中隔欠損を発生して心不全におちいった症例の再手術を経験したので報告する. これとあわせて, 弁置換術によって生じた医原性の心内短絡について文献上の報告例をあつめ, 解剖学的に検討した. 心臓の膜性中隔は三尖弁中隔尖の附着部により心房部と心室部に分けられる. 大動脈弁無冠尖底部の附着部と僧帽弁前尖の後交連よりの附着部は膜性中隔の心房部と近接しており, 大動脈弁右冠尖底部の附着部は右室側では室上稜下縁と相対している. 右冠尖の下方やや無冠尖よりの部分は膜性中隔の心室部であり, ここは右室側からみると, 三尖弁中隔尖の前尖よりの附着部にあたる. したがって大動脈弁置換術に際し, 無冠尖底部の石灰化組織を摘除することにより, あるいは僧帽弁置換術に際して前尖の後交連よりの附着部で石灰化組織を摘除することにより, 左室右房短絡を, また大動脈弁置換術に際して右冠尖底部の附着部で石灰化組織を摘除することにより大動脈右室短絡を発生しやすい. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
弁置換術, 医原性心内短絡, 左房右房短絡, 左室右房短絡, 大動脈右室短絡 |
