アブストラクト(27巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 腱索断裂による急性僧帽弁閉鎖不全症の2手術例
Subtitle : 症例
Authors : 山谷和則, 大賀興一, 玉利公正, 中村昭光, 池田識道, 和田行雄, 坂部秀文, 中路進, 原智次, 橋本勇, 古川啓三*, 松山慎一**
Authors(kana) :
Organization : 京都府立医科大学第2外科, *京都府立医科大学第2内科, **吹田済生会病院内科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 27
Number : 6
Page : 943-950
Year/Month : 1979 / 6
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 腱索断裂によるacute mitral regurgitationの2手術経験を報告した. 両症例とも, 突然に発症し, 検査では肺動脈楔入圧V波は78mmHgと95mmHgで, 著明な高値を示した. 心音およびUCG所見から, それぞれ前尖と後尖の腱索断裂と診断した. 腱索断裂の原因は, spontaneous ruptureとmyxomatous changeによるもので, ともに広範囲の腱索断裂を認めたため, Starr-Edwards disc valve, Model 6520による弁置換術を施行した. 「I. 緒言」腱索断裂による僧帽弁閉鎖不全症に関する報告は, 本邦においても近年急速にその数を増しつつある. 本症は全く正常として普通の生活をしていた者に突然激烈な発症をみるものから, 長年心疾患を指摘されており, その症状が突然重症化するもの, あるいは手術時にはじめて腱索の断裂が発見されるものまで種々の様態を示す症例が報告されている.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 腱索断裂, spoutaneous rupture, myxomatous change, acute mitral regurgitation
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