| Title ： |
開心術症例における肺換気機能と生理学的野シャント量の検討―とくに肺高血圧合併症を中心として― |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
井上健治, 竹内靖夫, 辻隆之, 城間賢二, 徳地孝一, 吉川哲夫, 小山雄二, 成味純, 落雅美, 小林洋, 金子秀実, 須磨幸蔵 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
東京女子医科大学第二病院循環器外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
27 |
| Number ： |
10 |
| Page ： |
1443-1447 |
| Year/Month ： |
1979 / 10 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
開心術後にはしばしば低酸素血症を経験する. とくに肺高血圧を合併した症例はその傾向が強い. そこで, われわれは開心術を行った36例を対象として, 術前の肺動脈圧にしたがって肺高血圧群, 肺高血圧でない群およびファロー四徴症の3群に分けて, 術前術後に肺の換気機能検査を行った. さらに術後に血液ガス, 肺胞・動脈血酸素分圧較差および生理学的肺シャント率を求めて, これらの指標について肺高血圧合併群と肺高血圧非合併群とを比較検討した. 同時に生理学的肺シャント率と肺胞・動脈血酸素分圧較差との関係, さらに心係数と生理学的肺シャント率との関係も検討し以下の結果を得た. 1. 肺高血圧合併群は非合併群に比べて, 術前術後の肺力学的機能検査で混合性障害が疑われた. 2. 肺高血圧合併群は他の群に比べて, 術後の肺胞・動脈血酸素分圧較差および生理学的肺シャント率が有意に高い値を示した. また動脈血中酸素分圧は有意に低い値を示した. 3. 肺胞・動脈血酸素分圧較差と生理学的肺シャント率とは, 正の相関関係が得られた. 4. 心係数に対する生理学的肺シャント率の変化は一定しなかった. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
肺高血圧, 肺胞動脈血酸素分圧較差, 血液ガス, 呼吸不全 |
