| Title ： |
胸腺摘出術前後における重症筋無力症患者の免疫学的検討 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
門田康正, 正岡昭, 前田昌純, 中原数也, 大嶋仙哉, 広瀬一, 松山正経, 谷靖彦, 白倉良太, 清家洋二, 中田精三, 中岡和哉, 籠谷勝己 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
大阪大学医学部第1外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
27 |
| Number ： |
11 |
| Page ： |
1477-1484 |
| Year/Month ： |
1979 / 11 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
Neonatal thymectomyの影響についてはすでに充分検討されているが, Adult thymectomyの影響については動物実験がすすめられつつあるが, いまだ明らかではない. ヒトにおけるAdult thymectomyの免疫学的影響を検討する目的で, 胸腺摘出術施行重症筋無力症患者156例を対象として, 臨床的観察, 末梢血リンパ球, 遅延型皮膚反応, 血清免疫グロブリンなどを検討して以下の結果を得た. 1. 胸腺摘出により臨床的に免疫異常をきたしたと考えられる症例は認められなかった. 2. 末梢血リンパ球数, T-cell populationは胸腺摘出により変化しなかった. 3. 末梢血リンパ球のPHAによる幼若化率は胸腺摘出により異常高値例が少なくなり, 正常値を示すようになる. 4. 遅延型皮膚反応中PPD反応は術前大部分が陽性であり, DNCB反応は半数例が陰性であった. これら両反応とも胸腺摘出により影響をうけなかった. 5. 胸腺摘出により血清免疫グロブリン値は変化しなかった. 以上より, 重症筋無力症に対する胸腺摘出術が重大な免疫異常を招来しているとは考えられない. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
重症筋無力症, 免疫能, Adult thymectomy |
