アブストラクト（27巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 人工弁置換術前後の感染性心内膜炎症例の検討 その2 術後症例を中心に |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 坂下勲, 大谷信一, 寺島雅範, 江口昭治, 中村千春* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 新潟大学医学部第2外科, *山形大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 27 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 1537-1543 |
| Year/Month ： | 1979 / 11 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 昭和40年9月以降昭和53年4月までの12年7カ月間に術後感染性心内膜炎を12例に経験した. 術後60日以内の早期例は5例, 以後の晩期例は7例で, それぞれの術後平均発症期間は12.4日, 42ヵ月であった. 早期例の2例, 晩期例の1例はCandida albicans, Aspergillus属の真菌が原因で, 晩期例のうち2例にグラム陽性球菌, 1例にグラム陰性桿菌が検出された. 早期例5例のうち真菌感染の2例, 創感染で早期大動脈弁周囲逆流を生じた1例の3例が死亡し, 60％の死亡率であった. 弁周囲逆流は他の1例に認められ, いずれも再弁置換をうけた. 晩期例7例のうち, 真菌感染の1例, グラム陽性球菌の1例は感染のコントロールが不十分なまま, さらに1例は遠隔地で死亡し, 死亡率は43％, これら症例はすべて内科治療のみであった. 真菌感染例はいずれも剖検で診断され, 抗真菌剤は使用されなかった. また, 早期例は系統的な術後予防的抗生物質使用下でも発生し, 晩期例では最長術後9年目に罹患した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 早期および晩期発症, 真菌感染, 予防的抗生物質使用, 再弁置換 |
