Title : |
重症左心不全におけるIABPの臨床的検討 |
Subtitle : |
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Authors : |
大平政人, 岩喬, 船田隆, 羽柴厚, 横井克巳, 飯田善郎, 河北公孝, 渡辺洋宇 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
金沢大学医学部第1外科学教室 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
28 |
Number : |
1 |
Page : |
91-99 |
Year/Month : |
1980 / 1 |
Article : |
原著 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
近年, 左心補助の一手段であるIABPはその手技の簡便さに加え, その効果が大であることから次第に使用例が増加しており, その適用範囲も拡大されてきた. われわれは昭和52年以来, IABPの血行動態について実験的, 臨床的検討を重ね1), その有効性および問題点について述べてきた. 本論文では当教室にて経験した重症左心不全に対するIABPの臨床的検討を行った. 昭和52年4月以来, 昭和54年3月までのIABPの症例数は12例に達した. 開心術後など低心拍出症候群(LOS)に用いたものは10例あり, 2例の人工心肺離脱困難例を含んでいる. また2例では心原性ショックに用いている. 一方術前左心機能低下例を示したもの6例では術前よりIABPを施行し, 術中には心内膜虚血の改善の目的にて拍動流体外循環として用い, さらに術後は左心補助として使用し良好な結果を得た. また1例においては大動脈弓より挿入する(Antegrade cannulation)Downstream pumpingを行い, 良好な血行動態をえることが可能であった. 本論文ではこれらの経験よりえた重症左心不全に対するIABPの臨床的検討を行った. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
Cardiogenic shock, LOS, Aortic arch cannulation, Pulsatile cardiopulmonary bypass, IABP |