アブストラクト（28巻3号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | Wolff-Parkinson-White症候群の手術治療 |
|---|---|
| Subtitle ： | 総説 |
| Authors ： | 岩喬, 川筋道雄 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 金沢大学医学部第1外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 28 |
| Number ： | 3 |
| Page ： | 361-369 |
| Year/Month ： | 1980 / 3 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 1969年から1979年9月まで36例のW-P-W症候群の手術を施行した. 後期(1973～1979年)の28例中26例が根治した. 2例の小児例はデルタ波がなお遺っているが, 頻拍発作は激減した. 術前心電図から右心型, 右中隔型, 左心型に分類可能であり, デルタ波初期成分を分析することにより, 左右房室輪を9区分して副刺激伝導路の存在を予測することが可能となった. 副刺激伝導路の位置決定のため現在行われている術前検査法として, ベクトル心電図, UCG, 体表面電位図, 心腔内電位採取, 心房心室ペーシングなどのW-P-W症候群における特殊所見とその意義について述べた. 術中検査法として, 心表面電位図作成が決定的意義がある. この電位採取, 作画を全自動化し, その結果を示した. 房室弁輪部における内膜電位採取も心表面電位の補助的, 確認的意義がある. 心室早期興奮部位に相当して, 房室弁輪部を4～6cm, 房室間溝の脂肪組織に達するまで切開することにより, 28例中26例根治の成功を得た. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | Wolff-Parkinson-White症候群, 早期興奮症候群, 副刺激伝導路, Kent束, 心臓電気生理検査 |
