アブストラクト(28巻3号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 小児縦隔腫瘍(神経原性ならびに奇形腫群)の臨床-乳・幼児期の胸壁合併切除例を含めて |
---|---|
Subtitle : | 原著 |
Authors : | 山本哲郎, 山本信一郎, 橘秀夫, 山下義信, 久野克也, 小沢修一, 小川恭一, 麻田栄 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 神戸大学医学部第2外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 28 |
Number : | 3 |
Page : | 416-424 |
Year/Month : | 1980 / 3 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 小児にみられる縦隔腫瘍は, 成人のそれと多くの点で, 臨床経過を異にする. 昭和39年以降の15年間に, われわれが経験した小児縦隔腫瘍は28例であったが, その中には, 成人においては見られないような興味深い症例が数多く含まれていた. 著者は, かかる症例のうちから, 神経原性腫瘍並びに奇形腫群腫瘍を中心にとりあげ, 更に小児悪性腫瘍に際して問題となる胸壁合併切除術についても言及した. その結果, 次の如き結論がえられた. 1)腫瘍の組織学的発生頻度は, 成人のそれと異る. 2)神経原性腫瘍では, 悪性の占める比率が高い. 3)奇形腫群腫瘍では, 新生児期や乳児期に両側縦隔に及ぶ腫瘍があり, 組織学的に良性であっても治療に難渋する. 4)悪性腫瘍に対しては, 胸壁合併切除が良好な成績を収める. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 縦隔腫瘍, 胸壁合併切除, 神経芽細胞腫, 奇形腫群腫瘍 |