| Title ： |
マルファン症候群に合併したAnnuloaortic ectasiaに対するBentall手術の検討 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
数井暉久, 山田修, 山岸真理, 大野猛三, 田中信行, 小松作蔵, 鎌田幸一*, 夷岡廸彦** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
札幌医科大学胸部外科, *道立釧路病院, **道立北見病院 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
28 |
| Number ： |
3 |
| Page ： |
462-469 |
| Year/Month ： |
1980 / 3 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
マルファン症候群に起因するannuloaortic ectasia 5例に対してBentall手術を施行した. このうち1例に急性解離性大動脈瘤DeBakey I型, 1例に拡張性腹部大動脈瘤, 1例に左腸骨動脈瘤の合併をみた. 手術は人工弁と人工血管によるcomposite graftを用いて大動脈弁と上行大動脈とをen blocに置換し, グラフト側孔に両側の冠動脈口を吻合した. 冠動脈吻合部出血, 縫合不全, グラフト圧迫による大動脈弁上部狭窄, 人工弁のparavalvular leakなどの合併症をさけるべく種々の手技上の工夫を行なった. 成績は, 初期の1例を吻合部出血で失なったほかはいずれも軽快退院し, 術後3年にわたる遠隔追究でも良好な結果を得ている. なお, 本症が先天性の結合織疾患であることから, annuloaortic ectasiaに対してBentall手術を施行した後にも, 晩期合併症の発生あるいは上行大動脈以外の領域への病変進展の可能性もあることから長期にわたる定期的観察が必要である. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
マルファン症候群, annuloaortic ectasia, Bentall術, composite graft, cystic medial necrosis |
