アブストラクト（28巻3号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | Pulmonary Valvular Dysplasiaの外科治療 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 伊藤健二, 大川恭矩, 赤坂忠義, 中山至誠, 宮本尚 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 神奈川県立こども医療センター胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 28 |
| Number ： | 3 |
| Page ： | 474-478 |
| Year/Month ： | 1980 / 3 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 定型的肺動脈弁狭窄症に対する手術法はほぼ確立しているが, 肺動脈狭窄症の特殊型であるPulmonary Valvular Dysplasiaに対する手術法はいまだ議論の多い所である. 本症における肺動脈狭窄の原因が弁交連癒合によるものではなくて, 肥厚し, 可動性を失った弁の存在そのもの, および弁輪部狭窄にあるからである. 著者らは, Noonan症候群に合併したPulmonary Valvular Dysplasiaの3例に対し, 従来報告されている手術法よりもextensiveな方法で手術を行った. 第1例は, 前尖切除, 肺動脈弁輪部拡大(自己心膜弁付きパッチ)を行ったが, 術後23日目, 右心不全で死亡, 第2, 第3例に対しては, 肺動脈弁全切除, 肺動脈弁生体弁置換, 肺動脈弁輪部ダクロンパッチ拡大を行い, 肺動脈狭窄除去の目的を達した. 生体弁置換に際しては, 肺動脈弁輪部狭窄のため, 生体弁は半周以上を右室流出路拡大用パッチに縫着しなければならないので, 特殊の工夫が必要である. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | Pulmonary Valvular Dysplasia, 肺動脈狭窄, Noonan症候群, 肺動脈弁切除, 肺動脈弁生体弁置換 |
