アブストラクト（28巻6号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 直視下僧帽弁交連切開術後に発生した仮性上行大動脈瘤の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 相馬康宏, 伊藤豊彦, 茅野真男*, 高橋哲夫*, 小野康平*, 川田光三** |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 足利赤十字病院循環器科, *足利赤十字病院内科, **慶応義塾大学医学部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 28 |
| Number ： | 6 |
| Page ： | 1015-1018 |
| Year/Month ： | 1980 / 6 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 開心術後合併症としての仮性上行大動脈瘤は, 比較的稀なものである. われわれは, 直視下僧帽弁交連切開術後に発生した本症を分離体外循環下に根治せしめえたので報告した. 緒言 上行大動脈に何らかの手術侵襲を加えた場合, 同部からの仮性大動脈瘤の発生は当然, 予想されうる合併症である. とはいえ, 上行大動脈に穿刺, 切開等を加えることの多い開心術が多数行われていることを考慮すると, 術後合併症としての本症は比較的稀なものといえよう. 最近, われわれは直視下僧帽弁交連切開術後に発生した仮性上行大動脈瘤を経験し, 分離体外循環下に根治せしめたので, 若干の文献的考察を加え報告する. 症例 大○定○郎, 59歳, 男性. 主訴:胸痛, 背部痛. 既往歴:僧帽弁狭窄症手術 家族歴:特記すべきものなし 現病歴:昭和53年9月13日, 当科にて直視下僧帽弁交連切開術を受け, 術後出血のため再開胸となったが, 明らかな出血部位は発見できぬまま閉胸した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 仮性上行大動脈瘤, 開心術後合併症, 胸骨感染, 分離体外循環 |
