| Title ： |
肺動脈に破裂した胸部大動脈瘤の1手術例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
岡良積, 藤田毅, 中島伸之, 富野哲夫, 小原邦義, 康義治, 富田悦郎, 吉岡公夫*, 小塚隆弘**, 由谷親夫*** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
国立循環器病センター心臓血管外科, *国立循環器病センター内科, **国立循環器病センター放射線科, ***国立循環器病センター病理 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
28 |
| Number ： |
6 |
| Page ： |
1039-1046 |
| Year/Month ： |
1980 / 6 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
症例は71歳女性. 動脈硬化性胸腹部大動脈瘤で入院中, 突然心不全を来したので緊急心血管造影を行ったところ, 弓部から近位下行大動脈におよぶ胸部大動脈瘤の左肺動脈への破裂と判明したため緊急手術を施行した. 手術は分離体外循環下に穿孔部閉鎖, 瘤内人工血管置換術を施行したが, 術後脳梗塞で失った. 本疾患は, まれな合併症で, 外国でもこれまで100例程度の報告例しかなく, 手術報告例は6例にすぎない. 本症例の報告とともに, 胸部大動脈瘤の肺動脈破裂の発生頻度, 診断および外科治療について考察を加えた. はじめに 胸部大動脈瘤はしばしば破裂を起こし, 致命的となる疾患であるが, 肺動脈幹および左右肺動脈への破裂は極めてまれである. 外国でもこれまで100例程度の報告しかなく, 本邦においては1例1)の報告をみるのみである. 近年, 心臓血管疾患に対する診断・治療の発展に伴い, 本合併症に対しても外科的治療が加えられるようになってきたが, いまだ6例1)～6)の手術報告例をみるにすぎない. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
胸部大動脈瘤, 胸部大動脈瘤肺動脈破裂, 分離体外循環 |
