アブストラクト（28巻7号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 左室一大動脈バイパス法を補助手段とした大動脈全置換手術に対する実験的研究 |
|---|---|
| Subtitle ： | 原著 |
| Authors ： | 今村洋二, 大蔵幹彦, 加藤木利行, 井上正 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 慶応義塾大学医学部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 28 |
| Number ： | 7 |
| Page ： | 1108-1114 |
| Year/Month ： | 1980 / 7 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 解離性大動脈瘤に対する根治術の可能性を期待し, apico-aortic bypassを補助手段として, 大動脈の全置換手術の実験的検討を行った. 現在までに大動脈本幹の血行再建を行いえたものは24例中9例あり, うち1例は, 両側頚動脈および腹部各分枝血管の再建を行いえており, また2例は両側頚動脈までの再建が可能であった. 分枝を含む大動脈全置換まで行いえたものは1例にすぎず, 不満足な結果ではあるが, ヘパリン, 体外循環を使用せずに, 大動脈全置換が可能であることを示しており, 一応初期段階の目的は充分に果しえていると考えている. 今後, なお実験を重ね, その可能性の追求とともに, 人工血管による大動脈全置換例の血流分布, 血行動態の検討をも行ってゆく方針である. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | Dissecting aneurysm, Apico-aortic bypass, Total aortic replacement. |
