アブストラクト(28巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : チアノーゼ性心疾患術後の右室機能に関しての心室容積からの解析-ファロー四徴症, 大血管転位症について-
Subtitle : 原著
Authors : 島崎靖久, 森透, 北村惣一郎, 広瀬一, 中埜粛, 宮本勝彦, 八木原俊克, 川島康生, 横田侃児*, 森本静夫*
Authors(kana) :
Organization : 大阪大学医学部第1外科, *大阪大学医学部放射線科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 28
Number : 8
Page : 1280-1287
Year/Month : 1980 / 8
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : ファロー四徴症(TF)15例, 大血管転位症(TGA)10例の術後例の血行動態と右室機能を検討した. 右室容積は正常値と比較するとTFで平均169±16.7%(SEM), TGAで170±13.2%とともに大きく, 右室駆出率(EF)はTFで平均0.45±0.021, TGAで0.46±0.029とともに低値を示した. 心係数(C.I.)はTFで2.55~5.98(4.21±0.269)l/min/m2であり, 右室EFとC.I.との間にr=0.654, p<0.02の良い直線相関を認めた. TGAでは2.34~4.30(3.35±0.267)l/min/m2であったが右室EFとの間には相関は認められなかった. TFの手術々式別検討では右室流出路パッチ使用群の右室容積が正常の208±31.1%とパッチ非使用群の平均139±18.9%に比し有意に大きい値であった(p<0.05). EFはCondui使用例が低値を示した. TGAでは手術々式別に明らかな差を認めなかったが, 右室圧が下降した例の右室拡張末期圧は低値を示した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : ファロー四徴症, 大血管転位症, 術後右室容積, 右室機能
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