| Title ： |
完全大血管転位症に対するMustard手術-右房閉鎖法とバッフルの大きさに関する検討- |
| Subtitle ： |
原著 |
| Authors ： |
島崎靖久, 森透, 宮本勝彦, 広瀬一, 村田紘崇, 奥田彰洋, 川島康生, 島田康弘*, 横田侃児**, 千田彰一***, 井町恒雄****, 松田暉***** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
大阪大学医学部第1外科, *大阪大学医学部集中治療部, **大阪大学医学部放射線科, ***大阪大学医学部第1内科, ****国立療養所愛媛病院外科, *****大手前病院心臓外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
28 |
| Number ： |
10 |
| Page ： |
1541-1547 |
| Year/Month ： |
1980 / 10 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
完全大血管転位症に対するMustard手術時のバッフルの大きさについて, 右房閉鎖法を一定にして検討した. 術後遠隔期血行動態検査を6例に行い, その成績からその妥当性を評価した. 右房閉鎖法はDillardらの方法に準じ, 横切開, 直接縦閉鎖を行った. 本法に用いたバッフルは自家心膜で作ったダンベル型のものであり, これの長さは65～72(平均69)mm, 面積は14.4～23.0(平均17.5)cm2であった. 体表面積とバッフルの長さ, 面積の間にr=0.89, 0.86の直線相関を認めた. 術後検査では, 心係数は2.43～4.30(平均3.53)l/min/m2であり, 肺動脈平均圧は9～26(平均15)mmHgで, 1例が肺高血圧を示したが, 術前値よりも低値であった. 上大静脈-左房, 下大静脈-左房間圧較差は0～8(平均2.0), 1～5(平均2.0)mmHgであった. 以上の結果から本法および自家心膜を用いた時のバッフルの大きさは満足できるものであったと考えられた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
完全大血管転位症, Mustard手術, バッフル, 右房閉鎖法, 術後血行動態 |
