アブストラクト（28巻10号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 成人男性にみられたA-P window (大動脈中隔欠損症)の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 塩井健介, 西谷泰, 原田順和, 丁栄市 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 西新井病院循環器センター |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 28 |
| Number ： | 10 |
| Page ： | 1558-1564 |
| Year/Month ： | 1980 / 10 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 19歳, 男性. Qp/Qs=4.7, Pp/Ps=0.96と肺高血圧を伴った左右短絡を示すA-P windowに対し, 経大動脈的にパッチ閉鎖を行った. 術後Pp/Ps=0.26と著明にPA圧の改善を示した. 成人にて高流量のA-P windowはめずらしく, 19歳以上は本邦にて5例目の治験例1)～4)と思われる. 緒言 A-P window(大動脈中隔欠損症)は先天性心疾患のなかでも比較的まれである4)～6). 本症は乳児期早期より重篤な症状を呈するため, 多くが幼少期までに発見されることが多い. 今回, めずらしく大人で高流量の肺高血圧症を呈したA-P windowの一例を治験したので報告する. 症例 19歳, 男性. 職業:肉屋店員. 生下時よりチアノーゼ, その他の異常はなく, 発育は順調であった. 6歳時, 健康診断にて心雑音を指摘されたが放置していた. 16歳の頃より労作時に心悸亢進, 息切れを覚えるようになった. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | A-P window, 肺高血圧症, 経大動脈パッチ閉鎖 |
