アブストラクト（28巻10号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 極めて広範な原発性気管腫瘍の1緊急手術例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 橋本良一, 広野達彦, 江口昭治 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 新潟大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 28 |
| Number ： | 10 |
| Page ： | 1578-1583 |
| Year/Month ： | 1980 / 10 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 原発性気管腫瘍に対し9気管輪という広範囲な気管管状切除端々吻合術を施行し治癒せしめえた1症例を報告し, 本邦における気管切除再建術症例24例について検討を加えた. 症例は57歳男で強度の呼吸困難にて来院, 気管断層撮影, 気管支鏡で気管腫瘍と診断し, 緊急手術を施行した. 9気管輪切除を要したが, laryngeal releaseを併用し端々吻合術が可能であった. 術後3年5ヵ月を経過した現在, 吻合部の軽度狭窄を認めるが再発はなく健康に生活している. 本邦における原発性気管腫瘍に対する気管切除再建術24例中, 腺様嚢胞癌が14例と半数以上を占め, その他のものは少数であった. 気管管状切除端々吻合術の行われたものは15例であり, 報告時生存13例, 死亡2例であった. 端々吻合術の行われたものの切除範囲は3～9気管輪であり, laryngeal releaseを併用したのは2例であった. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 原発性気管腫瘍, 腺様嚢胞癌, 気管管状切除端々吻合術, laryngeal release |
