アブストラクト（28巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 24才の肺腺癌患者の1切除例, および当院における若年肺癌の切除例の検討 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 小松彦太郎, 牧野郁, 村上国男, 片山透, 古賀良平, 芳賀敏彦, 三田村益雄, 吉村輝仁永 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 国立療養所東京病院 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 28 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 1735-1740 |
| Year/Month ： | 1980 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 近年肺癌の急激な増加にともない若年者肺癌の報告も多くみられてきている. しかし, 20歳台の肺癌例の報告はまだまだ少ないようである. 今回われわれは, 24歳の女性で, 会社の集団検診で肺の異常陰影を発見され, 治癒切除のできた症例を経験したので報告する. 腫瘍は, 左S10を中心にS6にも一部またがる最大径6.5cmのものであったが, リンパ節転移, および胸膜への浸潤はみられなかった, 肉眼的には, 腫瘍は正常肺を圧排するように膨張性の発育を示し, 病理組織学的には, 瘢痕形成, 間質の増生はほとんどみとめられず, 腫瘍細胞の異形性も少ない高分化管状乳頭状腺癌であった. 電顕所見では, 木村のD型であった. 次に, 当院における若年者肺癌(40歳未満の肺癌)の切除例を検討した. 若年老肺癌は154例の肺癌切除例中14例(男女とも7例)であり, 組織型は女性では6例が腺癌, 1例が小細胞癌, 男性では3例が扁平上皮癌, 2例が腺癌, その他が2例であった. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 若年者肺癌, 肺切除, 女性肺癌, 腺癌, I期肺癌 |
