| Title ： |
Delayed Cardiac Tamponade(遅発性タンポナーデ)の1治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
森本雅巳, 志田寛, 井之川孝一, 池田裕, 津金次郎, 杠英樹 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
信州大学医学部第2外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
28 |
| Number ： |
12 |
| Page ： |
1915-1919 |
| Year/Month ： |
1980 / 12 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
Delayed cardiac tamponade(遅発性心タンポナーデ)は開心術後の稀れな, しばしば致死的な合併症の1つである. われわれは5歳女児のフアロー四徴症根治手術後の本症を経験した. 患者は術後第19病日に低心拍出量症候群の症状を呈したので, 急性うっ血性心不全の診断で治療されたが, 改善されなかった. 検査では, 胸部X線写真で心胸郭比の著明な拡大および心エコー検査で心嚢内液貯留が認められた. 術後第22病日に心タンポナーデと診断し, 排液術(心膜切開術)を行い, 約500mlの血液を排除した. 原因は不明であった. その後症状は急速に消失し, 術後第43病日に退院した. 心タンポナーデは開心術後の重篤な合併症の1つである. 通常は術後早期に発症するが, 稀れにはdelayed cardiac tamponade(遅発性タンポナーデ)と呼ばれ, 術後晩期に発症することもある. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
delayed cardiac tamponade, 開心術後合併症, ファロー四徴症根治手術後 |
