アブストラクト(29巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 解剖学的修正大血管位置異常症(SDL)の1治験例
Subtitle :
Authors : 仲田勲生, 中村常太郎, 松本博雄, 瀬崎登志彰, 小林晴夫, 遠藤毅, 斉藤学, 南波美伸
Authors(kana) :
Organization : 千葉県立鶴舞病院心臓血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 29
Number : 2
Page : 253-258
Year/Month : 1981 / 2
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は6歳5ヵ月の男児. 心臓カテーテル検査にて, 両側円錐・右室流出路狭窄・肺動脈弁狭窄・VSD・ASDを伴ったSDL型解剖学的修正大血管位置異常症と診断した. 昭和54年9月11日, 開心術施行し, 右室流出路狭窄・肺動脈弁狭窄の解除, 高位VSDのパッチ閉鎖, 二次口ASDの直接縫合を行った. また文献上14例の本症をまとめ, 手術上の問題点について考察を加えた. 解剖学的修正大血管位置異常症は, 1971年Van Praaghら 1)によって提唱され, その後の報告により定義に差がみられるが 2)3)4), Van Praaghら 2)は"異常な位置にある大動脈が解剖学的左室より, 異常な位置にある肺動脈が解剖学的右室より起始している"としている. 本症には血行動態的にも修正されたSDL型, ILD型と, 非修正のSLD型, ILD型が認められており 3), その中ではSDL型が最も多く報告されている 2)-5).
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 解剖学的修正大血管位置異常症, SDL, 修正大血管転換症
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