| Title ： |
大動脈弁閉鎖不全症に対する大動脈弁置換術後長期遠隔期における左室機能の変動―左室容積, 壁厚, 心筋重量について― |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
河内寛治, 森透, 北村惣一郎, 中埜粛, 大山朝賢, 井原勝彦, 島崎靖久, 八木原俊克, 酒井敬, 川島康生 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
大阪大学医学部第1外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
29 |
| Number ： |
2 |
| Page ： |
259-264 |
| Year/Month ： |
1981 / 2 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
大動脈弁閉鎖不全症に対する弁置換後の左室機能の変動に関する報告は極めて少なく, とくに, 術後5年以上経過した長期遠期における左室機能の検討についての報告はみられない. 大動脈弁閉鎖不全症の2例に, 術後5年経過時に左室機能の検索を行い, 弁置換後, 早期(術後平均0.8年)に検査を施行した8例と比較し, 術後遠隔期における左室機能の変動について検討した. 症例1は41歳, 男子でBjork-Shiley弁による大動脈弁再弁置換後5年5ヵ月に術後検査施行した. 左室収縮末期容積(LVESV)19ml/m2 左室拡張末期容積(LVEDV)85ml/m2, 左室心筋重量(LVM)188g/m2, 左室駆出率(EF)0.78を示した. 症例2は17歳, 男子でBjork-Shiley弁による大動脈弁置換術後5年10ヵ月に術後検査を施行した. LVESV 14ml/m2, LVEDV 55ml/m2, LVM 161g/m2, EF 0.75, を示した. すなわち大動脈弁置換術を施行し, 術後5年を経過した大動脈弁閉鎖不全症の長期遠隔期には弁置換による容積負荷の除去により, 左室の収縮末期容積ならびに拡張末期容積はともに正常値にまで回復した. しかしながら術前の増大した左室心筋重量は正常値にまでは回復していなかった. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
大動脈弁閉鎖不全症, 大動脈弁置換術, 左室容積, 左室心筋壁厚, 左室心筋重量 |
