アブストラクト(29巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 梅毒性左冠動脈入口部狭窄に対する新しい手術法
Subtitle :
Authors : 坂本徹, 中原秀樹, 山田崇之, 浅野献一
Authors(kana) :
Organization : 東京医科歯科大学第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 29
Number : 3
Page : 451-454
Year/Month : 1981 / 3
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 52歳, 男性, 梅毒性左冠動脈入口部狭窄に対して新しく考案したtransaortic punch-out endarterectomyを行い良好な結果を得た. 手順は, (1)右冠動脈へのcardioplegia注入, 左冠動脈への逆流による左冠動脈口の探索, (2)4F, Fogartyカテーテル挿入しballooningさせて引き出し狭窄部の露出およびメスによる狭窄部切除, (3)A-Cバイパス用aortic wall punch(外径4mm)を挿入し正円形に狭窄部切除, である. 術後の冠動脈造影でも滑らかな冠動脈内腔が得られ, coronary ostial stenosisに対して試みられるべき新術式と考えられた. 梅毒性大動脈炎による病変としては, 1)大動脈瘤, 2)大動脈弁閉鎖不全症, 3)冠動脈入口部狭窄, などがあげられる. 駆梅療法の進歩につれて定型的症例は減少しているが現在でもこれを経験することがある.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 左冠動脈入口部狭窄, 梅毒性, transaortic endarterectomy, punch-out
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