アブストラクト(29巻11号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 先天性大動脈弁狭窄症に対するApico-aortic bypass手術-教室考案弁付Conduit使用経験
Subtitle : 症例
Authors : 吉野武, 江口昭治, 坂下勲, 松沢秀郎, 松川哲之助, 佐藤良智, 山口明
Authors(kana) :
Organization : 新潟大学医学部第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 29
Number : 11
Page : 1824-1829
Year/Month : 1981 / 11
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 弁輪部狭小化を伴う先天性の大動脈弁狭窄症に対する弁置換術では弁輪拡大術を要し今野術式など2, 3の方法が行れている. しかし技術的に必ずしも容易でなく手術成績も良好とはいえない. 一方左室心尖部より弁付グラフトで下行大動脈にバイパスする方法は1964年に行れていたが最近弁輪狭小化を有する大動脈弁狭窄症に対する術式として再評価されている. 本邦における報告例はないが外国文献を参考の上教室で独自の弁付グラフトを工夫作成して臨床応用した. 患者は37歳の男子で心エコー図上先天性大動脈弁狭窄症と診断された. アンギオ上弁輪径が19mmと細く弁輪拡大術なしには充分なサイズの人工弁で置換できないとの判断で左室心尖大動脈間バイパスを行った. 術後収縮期圧差の著減と不整脈の消失を認めた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 弁付グラフト, Apico-aortic By-pass, 先天性大動脈弁狭窄
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