アブストラクト(30巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 乳児完全大血管転位症II型(S.D.L. )の一期的Rastelli手術成功例について
Subtitle : 症例
Authors : 松田暉*, 康重雄*, 松田康雄, 城戸哲夫, 三好新一郎, 池田正人
Authors(kana) :
Organization : 国家公務員共済組合連合会大手前病院心臓外科, 国家公務員共済組合連合会大手前病院外科, *大阪大学医学部第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 30
Number : 1
Page : 138-143
Year/Month : 1982 / 1
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 大血管転位症(d-TGA)II型の外科治療にはいまだ問題が多く, 術式の選択で議論が残っている. Rastelli手術は解剖学的根治手術の1つであるが, これまでd-TGA II型の乳児にはあまり試みられていなかった. 我々は生後10ヵ月の〔S.D.L. 〕の本症に対し, 一期的に16mmのHancock弁付グラフトを用い, Rastelli手術を行い成功した. VSDが, 大動脈弁直下にあり, 心内conduitの作成は比較的容易であった. グラフトと肺動脈の吻合は, サポートリングをできるだけ奥にするため, 肺動脈内で吻合を行った. 術後経過は良好で, 軽度の大動脈弁逆流を伴うが, 術後7ヵ月の現在元気に発育している. 手術時体重5.5kgであったが, 9kgと増加している. d-TGA II型に対する乳児期での一期的Rastelli手術の有用性について述べた. 完全大血管転位症(TGA)の中で, 大きな心室中隔欠損(VSD)を伴う, いわゆるII型の外科的治療の成績はいまだ満足できる段階に至っていない1).
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 完全大血管転位症, Rastelli手術, 乳児開心術, Conduit手術, 解剖学的根治手術
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