アブストラクト（30巻1号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 修正大血管転位症における動脈側房室弁閉鎖不全に対する自己弁保存による人工弁植込術の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 本田剛彦, 大内将弘, 佐治公明 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 国立仙台病院胸部心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 30 |
| Number ： | 1 |
| Page ： | 144-148 |
| Year/Month ： | 1982 / 1 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 24歳男子. 幼児より心疾患を指摘されていたが, 最近, 心不全が増悪し, 心カテーテル検査, 心血管造影により, Cardell B3型修正大血管転位症に伴う動脈側房室弁閉鎖不全と診断した. 房室弁は三尖弁構造で, 弁輪は正常位置であったが, 弁尖, 交連部の変形が著しかった. よって人工弁の適応と考えられた. 本症は, 低圧系である解剖学的右室が高圧系の動脈側心室として働いており, 術後長期間後負荷を支えなければならないことを考慮し, その心室機能を温存する目的で, 三尖弁, 腱索, 乳頭筋を保存し, 弁輪部にpivoting hingeless hinge bicuspid valveであるSt. Jude Medical(SJM)弁を植込んだ. 術後は良好に経過し, 外来にて観察中である. 本症例は房室弁, 腱索, 乳頭筋を保存することと, low profile. 中心流のSJM弁の使用により, その心室機能を温存しながら, 弁輪部に人工弁を植込むことが可能であることを示した興味ある症例である. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 修正大血管転位症, 動脈側房室弁閉鎖不全, 三尖弁, 乳頭筋の保存, 弁輪部人工弁植込術, St. Jude Medical(SJM)人工弁 |
