| Title ： |
1才9ヵ月の総動脈幹症(Collett-Edwards II型)に対するRastelli変法による根治手術の経験 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
城戸哲夫**, 松田暉*, 康重雄**, 友國隆, 秦石賢, 松田康雄, 三好新一郎*, 池田正人 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
大手前病院外科・心臓外科, *大阪大学医学部第1外科, **奈良県立医科大学第3外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
30 |
| Number ： |
2 |
| Page ： |
277-283 |
| Year/Month ： |
1982 / 2 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
総動脈幹症の根治手術成功例の報告は, 本邦ではいまだ少ない. 最近我々は, 肺高血圧症を伴った本症(Collett-Edwards II型)に対してHancock弁付きグラフトを用い根治術を行い成功した. 症例は1歳9ヵ月男児で, 生後4ヵ月目に初めて心雑音を聴取し, その後頻回に気道感染を繰り返し, 心拡大も増強した. 1歳7ヵ月にて本症II型と診断され, 昭和55年9月10日, 根治手術を行った. 術中所見にてもII型と考えられたのでStewartの方法に準じ, 肺動脈は切離せず, 総動脈幹内でこの開口部をパッチにて閉鎖した後, Conduitを右室と左肺動脈の間に縫着するRastelli手術変法を行った. グラフトは径18mmのHancock弁付きグラフトを用いた. 術後6ヵ月での心カテーテル検査では肺高血圧症が残存しており, 術後8ヵ月現在利尿剤, 強心剤の投与を必要としているが, 次第に症状の改善を見ている. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
総動脈幹症, Rastelli手術, Conduit手術 |
