| Title ： |
開心術後急性腎不全の治療とその合併症に対する対策 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
森渥視*, 谷口亭一*, 安藤史隆*, 薗潤*, 武内俊史*, 藤野昇三*, 平野正満*, 上野陽一郎*, 山本明*, 藤村昌樹*, 中島真樹*, 肥後昌五郎*, 岡田慶夫*, 三ツ浪健一**, 真城巌**, 木之下正彦**, 河北成一**, 川西克幸***, 村田喜代史***, 坂本力*** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
*滋賀医科大学第2外科, **滋賀医科大学第1内科, ***滋賀医科大学放射線科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
30 |
| Number ： |
2 |
| Page ： |
284-289 |
| Year/Month ： |
1982 / 2 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
開心術後の急性腎不全は従来より極めて救命率が低い. この理由は術前からの心機能低下に加えて, 術後は更に一時的に心機能が低下し, 透析を行うに際して極めて循環動態が不安定であることがあげられる. 更に透析中の種々の合併症が救命率を下げている. 我々は術前より腎機能不全を認め, 左心機能不全を合併する連合弁膜症患者に対して, 大動脈弁及び僧帽弁の2弁置換術を行った. 術後心タンポナーデを契機として無尿となったが24回にわたる血液透析により急性腎不全より離脱できた. 急性腎不全に対する透析療法中, 最大の合併症は消化管出血であったが, transcatheter embolizationにより, 何ら開腹手術を行うことなく止血に成功し, 治癒せしめ得た. このような報合例はいまだ本邦では文献上に見られず, 本報告例が最初の症例と思われる. 近年, 心臓外科の進歩, 発展とともに, より一層重症な心疾患患者も手術適応に入れられる傾向にある. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
Transcatheter Embolization, 急性腎不全, 血液透析, 消化管出血, 開心術 |
