アブストラクト（30巻3号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 悪性胸腺腫と誤診した縦隔結核腫の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 赤尾元一, 轟木元友*, 徳永正晴, 四宮衛 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 下関市立中央病院外科, *九州大学医学部心臓外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 30 |
| Number ： | 3 |
| Page ： | 420-423 |
| Year/Month ： | 1982 / 3 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 近年, 胸部外科の発達により, 縦隔腫瘍の報告は増加しているが, 縦隔結核腫の報告は, 比較的少ない. 縦隔結核腫の最初の手術報告例は, Grace(1942)によってなされ, それ以来, 多くの研究がみられるが, いまだ, 病因, 名称, 病理組織学的見解も, 統一されたものがないので, 著者らが, 経験した本症の一症例報告と, 本邦の現在までの発表論文の集計をもとに, 欧米の文献を加え考察した. すなわち, 日本肺癌研究会編の肺癌取扱い規約による胸腔内リンパ節#1より#9までを, 縦隔リンパ節とし, #10より#12を肺門リンパ節として扱い, 通常, 比較的大きな腫瘤を形成し, 結核と確定できるもののみを他の肉芽腫より区別して, 縦隔結核腫として統一した方が, 臨床上, 便利であること, また, 治療は全剔出が望ましいが, 一部残存せる場合でも, 術後, 抗結核性化学療法を6ないし12ヵ月程度行えば, 良好な結果が得られることを述べた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 縦隔結核腫, 縦隔肉芽腫, 肺門リンパ腺結核, 縦隔腫瘍 |
