| Title ： |
大動脈炎症候群に合併した両側冠動脈入口部狭窄に対するTransaortic Endarterectomy |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
藤原巍*, 土光荘六*, 元広勝美*, 稲田洋*, 佐藤方紀*, 木曽昭光*, 勝村達喜*, 丹治康浩**, 渕本武文** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
*川崎医科大学胸部心臓血管外科, **岡山赤十字病院循環器内科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
30 |
| Number ： |
6 |
| Page ： |
1179-1184 |
| Year/Month ： |
1982 / 6 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
17歳, 女子学生, 労作性狭心症を主訴として来院, 左橈骨動脈の脈拍が弱く, 血沈の亢進, CRP6(+)と強い炎症反応を示した. 負荷心電図で狭心症発作を来し, 全誘導にSTの低下を認めた. 大動脈造影で大動脈には異常なく, 左鎖骨下動脈の閉塞, 冠動脈造影で左冠動脈入口部に90%以上, 右冠動脈入口部に75%の狭窄を示したが末梢は正常であった. ステロイド治療による炎症所見の改善を待って両冠動脈入口部にtransaortic endarterectomyを行った. 経過は良好, 術後冠動脈造影で狭窄は消失, 退院した. 術中大動脈の組織検査でなお急性炎症所見を有し, かかる症例にはA-Cバイパス術よりtransaortic endarterectomyが優れた方法と思われる. 梅毒性大動脈炎に本法を用いた報告はあるが大動脈炎症候群に用いた報告はいまだみられない. 多彩な臨床症状を有する大動脈炎症候群では狭心症も重要な循環器症状の1つとしてあげられている. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
大動脈炎症候群, 両側冠動脈入口部狭窄, transaortic endarterectomy |
