Title : |
乳幼児開心術後急性期の血行動態-心室中隔欠損症とファロー四徴症との比較検討- |
Subtitle : |
原著 |
Authors : |
菊池利夫*, 田中一彦**, 公文啓二**, 内藤泰顕***, 富野哲夫***, 康義治***, 磯部文隆***, 藤田毅***, 曲直部寿夫***, 新垣義夫****, 山田修****, 神谷哲郎**** |
Authors(kana) : |
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Organization : |
*榊原記念病院心臓外科, **国立循環器病センターICU, ***国立循環器病センター心臓外科, ****国立循環器病センター小児科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
30 |
Number : |
8 |
Page : |
1367-1373 |
Year/Month : |
1982 / 8 |
Article : |
原著 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
6歳以下の心室中隔欠損症(VSD)14例とファロー四徴症(TF)15例の開心術後早期(ICU入室48時間)の血行動態を, Swan-Ganzカテーテルによる心拍出量測定及び左房圧モニタリングを中心に比較検討し, 以下の結論を得た. 1. TFはVSDに比較して, 心拍出量, 1回拍出量が小さく, 左房圧は高値を示した. 又, 左室1回仕事係数と左房圧とを比較したところ, TFはVSDに比較して, 左室機能は不良であった. 2. 術前の左室造影から得られた左室拡張未期容積指数(ml/m2)はVSD114±35, TFが60±36でTFがVSDに比較して有意に低値を示した(p<0.01). このことが, TFにおける術後早期の低心拍出状態, 左室機能低下の要因の1つと考えられた. 3. 従って, TFの術後早期の血行動態管理において, 右心不全のみならず左心不全の防止が重要である. 4. 心機能の時間的推移では, ICU入室後24時間は低下傾向にあり, この時間の血行動態管理が最も注意を要する. 5. VSD, TFの術後早期の血行動態の特徴から, 次のような両疾患の血行動態の管理基準を作成した. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
乳幼児開心術々後管理, 心室中隔欠損症, ファロー四徴症, 左心機能 |