アブストラクト(30巻9号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 超低体温下開心術に対する拍動流体外循環の応用-特に糖代謝について- |
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Subtitle : | 原著 |
Authors : | 森渥視, 安藤史隆, 薗潤, 武内俊史, 岡田慶夫 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 滋賀医科大学第2外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 30 |
Number : | 9 |
Page : | 1552-1558 |
Year/Month : | 1982 / 9 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 全身血流停止を伴う超低体温下開心術は新生児・乳児期開心術の手術成績を飛躍的に向上せしめた. 我々は既に体外循環による超低体温法の場合の脳組織の代謝について報告したが, 今回は拍動流と定常流体外循環による中心冷却・中心加温のそれぞれの場合における全身の糖代謝について研究を行った. 雑種成犬12頭を使用し, 拍動流体外循環による中心冷却・中心加温超低体温法を行った群と, 定常流体外循環による群の2群につき超低体温の全経過中における血漿中グルコース, インシュリン, グルカゴン, コルチゾール, ノルアドレナリン値を測定した. 結果として, 拍動流体外循環による超低体温群では, 定常流群に比較して有意に過血糖が抑制され, 更に血漿インシュリン値は有意に増加した. 従って, 例え超低体温下においても, 拍動流は膵血流量を増加させ, 全身における糖利用を高めると同時に, 全身主要臓器に対する, 体外循環中の保護作用があることが推測される. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 超低体温法, 拍動流体外循環, 糖代謝, 開心術 |