| Title ： |
心筋梗塞後心室中隔穿孔 -慢性期外科的修復の2治験例- |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
横山秀雄, 数井暉久, 田中明彦, 泉山修, 青木伸弘, 星野豊, 杉木健司, 小松作蔵 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
札幌医科大学胸部外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
30 |
| Number ： |
10 |
| Page ： |
1739-1746 |
| Year/Month ： |
1982 / 10 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
急性心筋梗塞後心室中隔穿孔を合併し, 内科的治療で慢性期まで待機し, 外科的修復にて救命し得た2例を報告する. 症例1は前壁中隔梗塞に合併し, 強度のうっ血性心不全, 低血圧を呈し発症後8週間を経過した時点で左室前壁切開にてパッチ縫着による穿孔閉鎖を施行した. 症例2は左冠動脈回旋枝病変による下壁梗塞後の穿孔例で, 発症後12週目に右室切開にてパッチ閉鎖を施行した. ともに術後左室造影上遺残短絡はなく, 健在である. 本症の診断上, 超音波心断層法は併存する房室弁病変や心室壁, 中隔壁運動の観察が容易であるほかに, 左室造影でも不明確な穿孔部位や多様性に富む穿孔口の病理形態を把握できる点で術式の選択上からも非常に有用であった. 本症の慢性期における外科治療は安全かつ確実でありその到達法としては心筋梗塞中心部切開が妥当と考えられる. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
心筋梗塞後心室中隔穿孔, 超音波心断層法, 心室中隔穿孔閉鎖術 |
