アブストラクト(30巻11号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 開心術々後における合併症の検討 -ICUにおける長期管理及び死亡例について-
Subtitle : 原著
Authors : 副島健市, 中田誠介, 島津和彦, 手塚光洋, 今井康晴, 橋本明政, 小柳仁
Authors(kana) :
Organization : 東京女子医科大学付属日本心臓血圧研究所外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 30
Number : 11
Page : 1830-1835
Year/Month : 1982 / 11
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 1978年4月から1981年3月までに開心術1,227例を経験した. 1,227例のうちICU管理中死亡した53例とICU滞在7日以上の生存110例の計163例につき, その合併症から検討を行った. 合併症は, 心不全156例(95.7%), 不整脈74例(45.4%), 呼吸不全72例(44.2%), 感染症53例(32.5%), 脳障害31例(19.0%), 腎不全22例(13.5%), その他に分類した. 心不全無菌死亡例は52例で, うち24例は低心拍出量症候群が直接の死因になっており, 残り28例は 他の合併症を併発し, 死亡している. そのほかに重篤な合併症として敗血症や腎不全などがあるが, 敗血症は17例にみられ8例が死亡している. また腎不全は22例中20例が死亡し, 致命率90.9%と合併症の中では最も高い死亡率を示した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 開心術, 術後合併症, 長期管理症例, 死亡例
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