アブストラクト（30巻12号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 食道平滑筋腫の4治験例と本邦集計例の検討 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 中野秀貴*, 加固紀夫*, 小山浩一*, 副島清治*, 藤田孟**, 鯉江久昭* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | *弘前大学医学部第1外科, **青森労災病院外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 30 |
| Number ： | 12 |
| Page ： | 2002-2009 |
| Year/Month ： | 1982 / 12 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 最近経験した食道平滑筋腫4手術例は, 27歳から60歳でいずれも男性であり, 食道癌合併の1例を除き核出術を施行し得た. 文献上集計し得た本邦223手術例につき統計的観察を行った. 男女比は1.7:1で男性に多く, 年齢は2歳から71歳までで, 男女とも30～40歳台にピークを有した. 発生部位は下部食道が55%と最も多く, 以下, 中部, 上部の順であり, 腫瘍の大きさは長径5～10cmのものが39%と最も多いが, 発生部位と大きさとの間には関連がみられなかった. 多発例は全体の7%, 合併食道疾患としては食道癌としては食道癌18例のほか, 食道憩室, 食道裂孔ヘルニア, アカラジアなどがみられた. 手術々式は腫瘤摘出と食道切除がそれぞれ66.3%, 33.7%であるが, 食道癌合併例を除けば摘出73%, 切除27%となる. 本症は術前の確診;特に悪性疾患との鑑別が困難であり手術治療を第1とすべきであるが, でき得る限り手術侵襲の少ない核出術を行うべきと考える. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 食道平滑筋腫, 食道平滑筋腫の本邦集計 |
