アブストラクト（30巻12号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 肺に原発した非ホジキン悪性リンパ腫の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 中島眞樹, 上野陽一郎, 藤野昇三, 森渥視, 岡田慶夫 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 滋賀医科大学第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 30 |
| Number ： | 12 |
| Page ： | 2014-2018 |
| Year/Month ： | 1982 / 12 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 49歳女子の右上葉に原発した非ホジキン悪性リンパ腫の1例を経験した. 患者は胸痛を主訴として来院し, 胸部レ線写真で右上肺野の腫瘤状陰影を発見された. 気管支造影像及び肺血管造影像では, 気管支及び肺動脈, 肺静脈に閉塞像は認められなかった. 気管支動脈造影像及び胸部CT像から腫瘤が肺内のものであることが判明した. Ga-シンチグラフィーでは, 腫瘤陰影に一致した集積像が認められた. 診断と治療の目的を兼ね, 開胸術を施行した. 腫瘤は9×8cmの大きさでS2末梢部に原発した腫瘍と推定されたが, 1部下葉にも及んでいたため右肺全摘除術を施行した. 形態学的並びに組織化学的特徴から, 腫瘍は大細胞型のビマン性悪性リンパ腫と診断された. 現在術後2年半を経過しているが再発の徴候もなく健在である. 肺に原発する非上皮性腫瘍は比較的少ないが, その中でもリンパ系腫瘍はまれな疾患であり, 従ってその臨床報告例も非常に少ない. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 肺肉腫, 悪性リンパ腫, 非ホジキンリンパ腫 |
