アブストラクト（31巻1号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 開心術後急性期における冠循環に関する研究 冠状静脈洞血流量測定を中心として |
|---|---|
| Subtitle ： | 原著 |
| Authors ： | 武井裕, 庄司佑 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 日本医科大学胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 31 |
| Number ： | 1 |
| Page ： | 86-94 |
| Year/Month ： | 1983 / 1 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 開心術後急性期の冠循環に関して, 冠血流量を直接反映する冠状静脈洞血流量を測定し開心術後の冠循環と血行動態との変化に検討を加えた. 対象は, 成人開心術症例12例で, その内訳は冠動脈疾患4例, 僧帽弁疾患4例, 大動脈弁疾患4例である. 開心術後48時間目までは, 心仕事量を含め心機能は低下状態であった. そのとき, 冠状静脈洞血流量は, 増加状態にあり, 特に術後18時間目には術前の1.88倍と有意の増加を示した. この時期に, 酸素摂取率としては低下していたが, 酸素消費量は増加していた. また乳酸, ピルビン酸の異常高値を示した. このように, 開心術におけるanoxic arrestは相当に強い損傷を心筋に与えるので, 術後の患者管理には十分の注意を要する. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | coronary sinus blood flow, thermodilution |
