アブストラクト(31巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 全身性エリテマトーデスを合併した重症筋無力症の2症例
Subtitle : 症例
Authors : 藤井義敬, 三好新一郎, 城戸哲夫, 北川陽一郎, 橋本純平, 大野喜代志, 南城悟, 谷岡恒雄, 中原数也, 門田康正, 川島康生
Authors(kana) :
Organization : 大阪大学医学部第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 31
Number : 1
Page : 106-111
Year/Month : 1983 / 1
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 重症筋無力症(MG)と全身性エリテマトーデス(SLE)の合併例2例を報告した. 症例1は30歳女性. 24歳時全身の筋脱力に続き蛋白尿出現, 29歳時腎生検にてSLE腎炎と診断された. LE細胞, 抗核抗体, 血小板減少, 両側肺門陰影の腫大を認め, LEテスト陽性であった. 症例2は50歳女性. 34歳時慢性関節リウマチ, 38歳時甲状腺機能亢進症に罹患. 41歳時MGによる球症状が出現した. 42歳時蛋白尿, LE細胞, 抗核抗体を認め, LEテスト陽性であった. 47歳時腎生検にてSLE腎炎と診断された. 両者ともSLEに対してステロイド療法を受け, SLEの症状は改善したが, MGの球症状が改善せず, 胸腺摘出術を受けた. 摘出胸腺は過形成を示し, 症例2では胚中心もみられた. 胸腺摘出により, MGは両者とも改善した. SLEは術前後とも寛解状態であった. 文献上両疾患の合併例を検討し, 両疾患の病因に関し考察した,
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 全身性エリテマトーデス, 重症筋無力症, 胸腺摘出術
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