| Title ： |
大血管転位型Taussig-Bing奇型に対するJatene手術による根治手術成功例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
松田暉1), 広瀬一1), 中埜粛1), 白倉良太1), 島崎靖久1), 安達盛次1), 大谷正勝1), 中谷武嗣1), 小林順二郎1), 大西健二1), 川島康生1), 小川貫2), 森崎弘士3), 奥田彰洋3) |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
1)大阪大学医学部第1外科, 2)大阪大学医学部小児科, 3)豊中市民病院心臓外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
31 |
| Number ： |
1 |
| Page ： |
112-119 |
| Year/Month ： |
1983 / 1 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
大血管転位症に対するarterial switchによる解剖学的根治術(Jatene手術)の本邦における成功例はいまだ少ない. 我々は, 生後8カ月のTaussig-Bing奇型(TGA type)の1例に本術式を行い成功した. Preductal coarctationを合併したため, 生後6カ月にてまずこれを修復し, 二期的に根治手術を行った. 大動脈は肺動脈の前方に位置し, 心室中隔欠損は肺動脈弁下で, overridingは60%であった, 補助手段は, 超低体温+循環停止に心筋保護法を用いた. 冠動脈の転位は, 大動脈切断線より冠動脈開口部をU字型に切り取り, 大動脈壁を十分つけて行った. 肺動脈は12mm径のGore-Texグラフトを用い再建した. 右室切開で肺動脈が左室より出るようにVSDを閉鎖した. 現在術後10カ月を経て経過良好である. Jatene手術の適応, 及び術式について検討を加えたが, Taussig-Bing奇型に対する本術式の成功例はこれまで外国文献上1例をみるのみである. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
Taussig-Bing奇型, 大血管転位症, 両大血管右側起始症, Jatene手術, 解剖学的根治手術 |
