アブストラクト(31巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 純型肺動脈弁閉鎖症に対する非開心右室流出路拡大術の経験
Subtitle : 症例
Authors : 中村千春, 石原良, 磯田昇, 鷲尾正彦
Authors(kana) :
Organization : 山形大学医学部第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 31
Number : 2
Page : 259-263
Year/Month : 1983 / 2
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 純型肺動脈弁閉鎖症の1例に対し非開心右室流出路拡大術を行い良好な結果を得たので報告した. 症例は生後2カ月の女児で, 術前心血管造影で右室の軽度低形成, 三尖弁逆流を伴う肺動脈弁閉鎖症と診断され, 生後68日Diazら3)の方法に準じた非開心右室流出路拡大術(右室流出路から肺動脈に人工血管を切り開いたパッチを縫着し, その下で右室流出路一肺動脈前壁を切開する)を行った. 術後45日のカテーテル検査で術前151/4mmHgあった右室圧は48/0mmHgまで低下し, 動脈血のO2 saturationも術前の64%から85%へと上昇し, アンギオでも右室一肺動脈の血流は良好で, 三尖弁逆流の著減と, 心房間での右→左短絡の減少を認め, また臨床症状の著しい改善も認められた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 純型肺動脈弁閉鎖症, 幼若乳児期, 非開心右室流出路拡大術
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