アブストラクト(31巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 体外循環離脱時に発見した解離性大動脈瘤を救命し得た1例経験
Subtitle : 症例
Authors : 白楽淑, 和田寿郎, 河村剛史, 笹生正人, 日野恒和, 長柄英男, 横山正義
Authors(kana) :
Organization : 東京女子医科大学胸部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 31
Number : 3
Page : 396-400
Year/Month : 1983 / 3
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 我々は今回, 50歳の女性で僧帽弁置換術の手術時に, 上行大動脈の冠動脈口に至る解離性大動脈瘤を大動脈遮断解除後に発見した. 盲端となっている仮性腔のintimal fiapに, 急遽re-entryを作成し, 冠動脈の血流を再開することにより, 良好な心拍動を得て, 手術を終了することができた症例を報告する. 開心術における上行大動脈送血法は, 従来の大腿動脈送血法と比べて, 生理的で且つ合併症の少ない方法として, 最近では広く用いられるようになった. 今回, 我々は僧帽弁置換手術時の大動脈遮断解除後, 前回の手術後に発生したと思われる解離性大動脈瘤を発見し, 新たなre-entry部を作成することによって救命し得た症例を経験した. この症例を報告するとともに, 大動脈送血法による合併症の予防, 診断, 対策に対して検討を加えた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 解離性大動脈瘤, 大動脈送血, 体外循環
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