| Title ： |
大動脈炎症候群に起因する胸部大動脈瘤に対するextra anatomical bypassの1治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
藤井尚文1), 中島伸之1), 足立郁夫1), 高原善治1), 藤田毅1), 曲直部寿夫1), 呉聡栄2), 由谷親夫2) |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
1)国立循環器病センター心臓血管外科, 2)国立循環器病センター病理 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
31 |
| Number ： |
4 |
| Page ： |
533-540 |
| Year/Month ： |
1983 / 4 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
左前胸部圧迫感と胸部レ線異常陰影を主訴として来院した44歳男性を, 精査の結果, 大動脈炎症候群による胸部下行大動脈瘤と診断した. 血沈値の高度亢進とCRP陽性所見があり, 大動脈炎の活動期にあったためステロイド療法を開始したが, 大動脈瘤の増大傾向と胸痛が出現したため切迫破裂と判断し手術を施行した. 上行大動脈より腹部大動脈までextra anatomical bypassを作成し, 大動脈瘤は空置した. 病理組織所見は明らかな活動期大動脈炎の所見を呈していた. 本症例は大動脈炎の活動期に手術を行わざるを得なかったため, 大動脈組織が脆弱であると判断し, 縫合不全防止のため空置した大動脈瘤の両端はフェルトでサンドイッチにして2層に縫合・閉鎖した. また, 脊髄根動脈の阻血による対麻痺の発生を予防するため, 空置する大動脈瘤は第8胸椎の高さまでとし, major radicular arteryを温存した. 対麻痺の発生もなく, 術後経過は良好である. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
大動脈炎症候群, 胸部大動脈瘤, extra anatomical bypass, 大動脈瘤空置術 |
