| Title ： |
Coronary spasmを合併する器質的冠動脈狭窄に対するACバイパス術の経験 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
鬼頭義次1), 小原邦義1), 小坂井嘉夫1), 川副浩平1), 林研二1), 江郷洋一1), 藤井尚文1), 青野信卓1), 内藤泰顕1), 土師一夫2), 斉藤宗靖2), 平盛勝彦2), 藤田毅1), 曲直部寿夫1) |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
1)国立循環器病センター心臓外科, 2)国立循環器病センター内科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
31 |
| Number ： |
4 |
| Page ： |
560-567 |
| Year/Month ： |
1983 / 4 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
Coronary sparmを合併する器質的冠動脈狭窄に対するACバイパス術14例の自験例を報告するとともにその問題点につき検討を加えた. coronary sparmはACバイパス術施行140例中14例(10%)に合併を認めた. 冠動脈病変数についてみると1枝病変10例中5例(50%) 2枝病変25例中4例(16%), 3枝病変75例中4例(5%), 左主冠動脈病変30例中1例(3%)で1枝病変にcoronary sparmの合併頻度が高かった. 施行したACバイパス数は, 1本3例, 2本9例, 3本2例であった. perioperative infarctionは14例中2例, 14%に合併し1例は死亡した. 術後狭心痛はグラフト閉塞例及び, 家族性高脂血症例の各1例に認めたがほかの11例には全く認めずcoronary spamを合併する器質的冠動脈狭窄に対するACバイパス術は冠血流の改善によりspasmの発生が予防されることが示唆された. 従ってspasmを合併する症例に対するACバイパス術は慎重であらねばならないが, 薬物抵抗性の器質的冠動脈狭窄とspasm合併例はACバイパス術の重要な適応疾患の1つと思われた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
異型狭心症, Coronary spasm, AC Bypass |
