アブストラクト(31巻6号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 開心術とその術後人工呼吸器管理に関する検討 |
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Subtitle : | |
Authors : | 高場利博, 稲生紀夫, 山城元敏, 吉沢綱人, 舟波誠, 山本登, 前田洋, 石井淳一 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 昭和大学医学部外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 31 |
Number : | 6 |
Page : | 846-850 |
Year/Month : | 1983 / 6 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 後天性弁膜症に対して開心術の行われた72例を対象にして, 術後人工呼吸器による補助に及ぼす因子について検討した. この72例を術後呼吸器装着時間によって3群に分けた. A群は70時間以上の装着例(11例), B群は40時間以上の例(14例), C群は39時間以内に離脱できた例(47例)である. A, B2群はC群に比して高齢であり, 術前のVC, %VC, FEV1%には差はないが, 肺動脈圧, 心係数に差がみられ, 心機能低下例の多いことが示された. 術中の因子としてはA, B2群は弁置換となった例が多く, また手術時間も長かった. 術後経過ではA, B2群はC群に比較して心係数の回復が遅れ, 循環動態の安定化に時間を要し, LOSを示す例が多く, ICUに滞在中に循環補助を目的として投与された薬剤も多かった. A, B2群間の差は術中, 術後に併発した合併症が大きな因子となっており, この合併症が, 術前術後の心機能の低下と相まって長期の人工呼吸器補助を必要とした. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 開心術後人工呼吸器管理, 術前心機能, 術後合併症の影響 |