Title : |
胸腺原発カルチノイドの1例 |
Subtitle : |
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Authors : |
小川利隆1), 山口豊1), 由佐俊和1), 馬場雅行1), 有田正明1), 木村秀樹1), 藤沢武彦1), 大和田英美2) |
Authors(kana) : |
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Organization : |
1)千葉大学医学部肺癌研究施設外科, 2)千葉大学医学部病理 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
31 |
Number : |
6 |
Page : |
930-935 |
Year/Month : |
1983 / 6 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
胸腺カルチノイドはまれな疾患であり, 本邦では25例の報告がある. 症例は25歳男性で自覚症状なく, 集団検診にて前縦隔腫瘍を疑われて当科に入院した. 胸骨縦切開にて4×4×7cmの腫瘤を遺残胸腺とともに摘出した. 術中針生検細胞診, 病理組織学的検索, 術後消化管造影, Ga-scanなどの結果胸腺原発カルチノイドと診断した. 術後MMC, MTX, VCR, CPAの化学療法と縦隔へ4,000radの放射線療法を施行した. 術後9ヵ月を経過した現在再発なく健康に社会生活を営んでいる. カルチノイドは主として消化管や気管支など原腸由来の臓器に存在する神経内分泌細胞から発生する腫瘍とされ, 気管支・虫垂・胃・直腸・小腸などに好発する. しかし, 胸腺に原発するものはまれである. 今回我々は胸腺原発と考えられるカルチノイドの1手術例を経験したので本邦報告例とともに考察を加えて報告する. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
胸腺, 胸腺カルチノイド, 胸腺腫瘍の手術アプローチ, 神経分泌顆粒 |